ごあいさつイメージ

ヨシダコーポレーションについて

ごあいさつテキストイメージ

 おかげさまで、弊社は、令和7年7月1日をもちまして創業70周年を迎えます。昭和30(1955)年、創業者・𠮷田末男が福島県須賀川市にて製版業「吉田写真製版所」を創業してから今日まで、長きにわたり事業を継続してこられたのは、ひとえにお取引先の皆様、地域の皆様、そして社員の努力とご支援の賜物であり、心より厚く御礼申し上げます。
 戦後の混乱がようやく落ち着きを見せ始めた昭和30年、印刷需要の高まりを背景に、末男は「ものづくりを通して社会に貢献する」という志を胸に製版業を始めました。当時はすべてが手作業による製版であり、高度な職人技術が求められる分野でしたが、𠮷田は誠実な仕事と確かな技術で信頼を積み重ねてまいりました。
 昭和33(1958)年には、より広い顧客ニーズに応えるため、拠点を郡山市に移転。翌昭和34年に印刷機材販売を開始し、地域の印刷会社を支える重要なインフラとしての役割も担うようになりました。こうして製版・機材販売・印刷と徐々に業容を広げながら、常に地域密着型のサービスを軸に、堅実に歩んでまいりました。
 昭和40年代後半からは商業印刷部門を本格化させ、企業広報物や販促ツール、出版物など、より多様なニーズに対応できる体制を整え、平成12(2000)年以降はデザインや企画提案力の強化を図り、「伝える力」を支えるパートナーとしての存在価値を追求しております。
 平成23(2011)年には、郡山市も東日本大震災により大きな揺れと混乱に見舞われました。インフラの寸断、流通の麻痺、原発事故後の風評被害─。企業としても地域住民としても非常に厳しい状況の中、私たちは「この会社を守り抜く」「地域と共に立ち上がる」という想いを胸に、会長と共に社員一同一丸となって事業の復興と継続に取り組みました。しかし同年8月、𠮷田末男会長が82歳で逝去いたしました。
 さらに令和元(2019)年10月、台風19号による記録的な豪雨災害が福島県を襲い、郡山市でも阿武隈川の氾濫による甚大な浸水被害が発生しました。弊社の設備や資材にも損害が及びましたが、お客様や関係者の皆様からの励ましに支えられながら、迅速に復旧・再建を進めることができました。困難を乗り越えるたびに、人と人とのつながりの尊さ、仕事の意義を再認識し、企業としての強さを培ってきたと実感しております。
 現在、私たち印刷業界を取り巻く環境は急速に変化しています。デジタル技術の進展、紙媒体の需要の減少、持続可能性への関心の高まりなど、これまでにない転換期を迎えています。だからこそ私たちは、印刷が持つ本質的価値──「伝える」「つなぐ」「残す」という力を、もう一度見つめ直し、社会にとって必要とされる企業であり続けることを使命と考えています。
 70年という節目は、私たちにとってひとつの通過点です。次の10年、そして100年企業を目指し、信頼と技術、そして人の力を未来へと大きな希望とともにつなげてまいります。印刷を軸とした情報サービス企業として、お客様のご要望を実現するために企画・デザイン・コンテンツ制作に注力し、地域全体の価値高揚に貢献していく所存です。また、社員一人ひとりが誇りを持てる職場づくりに取り組み、多様な働き方や次世代の育成にも積極的に取り組んでまいります。
 最後に、これまで弊社を支えてくださったすべての皆様に心から感謝申し上げますとともに、今後とも変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社ヨシダコーポレーション 代表取締役

株式会社ビックス 代表取締役

𠮷田陽子




PAGETOP